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Posted by ミリタリーブログ  at 

2010年09月19日

Cz 75 1st と ガスガン用マガジンのあれこれ





ベース/KSC製 Cz75 1st

カスタム内容/

ZEKE製 メタルスライド
ZEKE製 メタルアウターバレル
アルタモント製 木製スムースグリップ
オリジナル フロントサイト(墨入)

アングス製 テフロンバレル
アングス製 フローティングバルブ
タニオ・コバ製 ブラックバルブ
プロッテク製 PRRS
オリジナル 180%ハンマースプリング

総制作費 ¥80,000- 

さてさてさて。だんだんと気温が下がってきて、ガスガン好きには嬉しいやら悲しいやらな日々が続きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
今回の銃は、今では非常に珍しいと思います。Cz75 1stのメタルバージョンです。
ちなみにフレームもメタルで組んでいたのですが、あまりにも各部が微妙に寸法違いで、どうやらこの頃のZEKE製のメタルスライドとフレームは1stの機械ではなく、2ndの機械を組み込むよう設計されていたようなので断念しました。現在はハーフメタルで使っていますが、134aでもガシガシ動きます。ちなみにうちにあるメタル系のガスガンで、134aガスを使って25発撃ってもスライドストップがかかるのはこの子くらいです……。その分リコイルは若干物足りず、システム7には負ける感じです。リコイルスプリングのレートをもっと強めにすればいいのですが、ガスの消費量とスライドストップをかけるという目標を達成するには現在の状態でギリギリでした。改めててノーマル状態のバランスの良さ、メーカーさんの飽くなき挑戦の結果を強く感じることになった銃です。

まぁ、ここまでは前置きです。です。です。


この間、ちょっと話すことがあって、気になったので書き留めておこうと思いました。意外と知らないマガジンのお話です。
まず今現在のリキッドチャージ式のマガジンの原点を作ったのはMGC。もうずいぶん前の話ですね。で、それに対して当時から反逆児のように漏れるマガジンを開発し続けていたのがWAです。これはN.L.S.システム以前のマグナマガジンについてですが、当時のマガジンの構造上放出バルブの中を通ってガスが保持されるため常にバルブ内部に圧がかかり、バルブの変形やパッキンの損耗が激しかったのが理由でした。逆にMGCのマガジンでは、常にガス圧が片側にかかるので衝撃に対して対策しやすく、バルブ自体も頑丈に作れたようです。で、現在では殆どMGC式のマガジンが採用されているため、無茶な使い方(高圧ガス使用やマガジンを映画のごとく投げたりして扱う)をしなければ、まず漏れません。ですが、まぁ何事も理論値どうりにはいかないわけで、個体によってはそのつもりがなくてもガス漏れをおこすものもあります。例えばロングマガジンなどは気化スペースが多い分、外気温が高温時に高圧になりやすく、また大概のロングマガジンはフルオート対応のためだったりするので放出バルブ・パッキン等への負荷が自然と大きくなるからです。
さて、そんなわけで、もしマガジンからガスが漏れてしまったらどうするかと言うお話。最初に言っておきますが、一番は

メーカーに見てもらうこと

これに尽きます。話が終わってしまいそうですが、本当にメーカーさんの力というのは偉大です。個人でやっているガンスミス、ショップでやっているガンスミスはあくまでもフリークの類でプロフェッショナルではありません。見てきた個体にも限りがありますし、使えるパーツにも限りがあります。最悪外側以外全部新品交換という荒業をやってのけるのはメーカーだけです(実際にありました)。確実をきすならメーカー依頼だというのは間違いがありません。
ですが、メーカーでも見られない個体があります。それは社外品を組み込んだカスタム品です。建前で言えば、バルブ一個、パッキン一個でも社外の物を組み込んだものはメーカーに対応義務はありません。なのでパッキンやネジくらいならともかく、放出バルブや注入バルブを社外品に組み替えた個体は修理受付してくれない可能性が高いです。

ここからが本題

社外品のカスタムパーツを組み込んだマガジンがガス漏れをする。そうするとメーカーにも見てもらえないし、たかだか3000~4000円のマガジンをショップに数千円かけて見てもらう。地方ならそれに送料もかかるわけで、その金額を考えると放置されてしまうことが多いようです。
ですが、上記しました通り理論的には非常にガス漏れがおこりにくいのが現在のマガジン。ガスを入れた瞬間逆噴射等と言う症状でもない限り、個人の力でなんとかすることは比較的簡単なんです。
まず、一番大事なのがガス漏れの位置です。マガジンの放出口、放出バルブ、本体とマガジンベース等の間、注入バルブの4点です。まず間違いなくこのどこからかガス漏れは発生します。
最初に分かりやすくどうしようもないのが放出口からの漏れ。これは放出口にあるパッキンは何の問題もなく、放出バルブに問題があり、その多くがバルブの変形だと思います。経験上放出口のパッキンは無し、ほとんどがバルブ内部の破損でした。良くあるのがバルブの変形や内部のロッド部分が折れているということ。これはバルブをとりかえるしかありません。また稀に放出バルブについているOリングを交換しても直ることがあるみたいなのですが、そういう場合ほとんど放出バルブ側からもガスが漏れているはずです。
なので、つぎに考えるのが放出バルブから漏れている場合。こちらも放出バルブの変形、そして上記のように放出バルブについているパッキンの破損、変形が多い原因です。さて、その場合一番いい方法はノーマルに戻すことなのですが、どうしても入手が難しいカスタムバルブで、さらにどうしてもそれを使いたいのであれば、サイズの合うOリングで、なるべく丈夫な物に交換する。もしくは純正品からOリングを外し互換性があるようならそれを使い、ロッドの周りをシールテープで巻き、さらにバルブのねじ山にもシールテープを巻いておきます。この「シールテープ」という存在、僕は某貯水槽の清掃や設置工事のバイトをしていたときに知った物なのですが、腐食、破損しやすい部品をネジではめる場合や、気密の確保が必要な部分には必須のツールです。なんだかんだ銃のカスタムには非常に多用していて、ねじ山の保護等にもなりますので是非一家に一台!というか一巻!用意しているとよいと思います。また純正パーツに戻したり、純正パーツの部品を流用するときに嬉しいことですが、僕がKSCというメーカーの一番素晴しいと思うのはここ。現行のガスハンドガンの殆どの放出バルブと注入バルブが統一規格なんです。造詣も実射性能もラインナップも、いまいちナンバー2のイメージが強いKSCですが、ここは評価するべきところだと思っています。

さて、閑話休題。
実は上記はガス漏れとしては稀なケース。現在のマガジンの場合、だいたいは後述のマガジンの注入バルブか、本体とベースの間からガス漏れがおこります。そして、この場合危険なのがいったいどちらからガス漏れがおこっているのか分かりづらいということです。本体からのガス漏れだと早合点して、マガジン底部を分解したら実は注入バルブからだったのにも関わらず、上手く組み込み直せず、本体からもガス漏れしてしまうことも多々あります。なので、まずマガジンの下のほうからガス漏れがあった場合、注入バルブを取り替えてしまうのが一番早い解決への道です。そして、この注入バルブというものは大体のメーカーが自社の統一規格で作っているので(WAは結構微妙ですが、同シリーズ間でならほぼ大丈夫です)、同じメーカーのほかの銃や予備マガジンから流用してみるといいと思います。それでガス漏れが止まるなら、メーカーに注入バルブのみ頼めば簡単に直すことができます。注入バルブのみはだいたい300円くらいで売っていますが、メーカーによっては(確か初期のWAはそうだったのですが)注入バルブのばら売りはせず、マガジンを買うことになるかもしれません。
最後に本体からのガス漏れですが、これは本体が破損しているかパッキン関係が磨耗して気密が甘くなっていることが殆どです。過度の破損の場合、ベース部分をまるまる取り替えるしかありませんが、とりあえず応急処置として上記でとりあげたシールテープを使いましょう。ベース底部を中心にだいたい10巻き位して、組み直す。それでも駄目なら20巻きくらいして、組み直す。それでも駄目なら、諦めてください(爆)

というところで、僕の経験上殆どの場合これらの対策でガス漏れは解決します。お金は全然かかりませんが、えらく手間がかかるのでよっぽど銃を好きか暇な人以外にはオススメ出来ませんが。秋の夜長にマガジンをいじっていて朝を迎える……そういうのが気持ちよく感じる人でないと難しいかもしれません(笑)

偉そうに長々書きましたが、僕もただのフリーク、下手の横好きなので、これで確実にガス漏れが直るとは言えません。ですが、まぁなにかの参考にでもしていただけたら……と思い書かせて頂きました。

おまけとして

ガスガンのマガジンの保存方法ですが、ガスは入れておいたほうがいいのか?抜くほうがいいのか?という問題です。賛否両論あるようですが、これは各メーカーのパッキンの仕様などによっても違うので微妙に意見がわかれるようです。ちなみにWAさんのマガジンはメーカーが「少量のガスを入れて保存するように」とアナウンスしています。ちなみに何故ガスを入れておいたほうがいいのかというと、上記で散々書いた「気密」に関わります。放出マガジンや注入マガジンのパッキンは、もともとガスを充填しているときのことを考えて作られており、ある程度の圧力をかけて気密を保てるように設計されているようです。なので常時4~5気圧くらいがマガジン内部の気圧になっていると、良いコンディションでマガジンの保存ができるということです。で、バルブなどを見る限り各メーカーともそこまでの差異はないようなので、マガジンの気密を高めコンディションを良く保つためには少量のガスは入れておいた方が良いようです。では、逆になぜマガジンにガスを入れっぱなしにしてはいけないのか。それは一番は安全面の問題でしょう。以前試してみたのですが、KSCなどのマガジンはだいたい20気圧もかかるとマガジンが膨れます。30気圧くらいでは破裂するんじゃないでしょうか?通常の保管でしたら、マガジン内部の圧がそんなになることはありませんが、ガスを入れている場合万が一には起こりえる事故です。また、子どもなどの手の届くところにあり、もし生ガスが吹き子どもの目などを直撃した場合も大変な事故になります。これも100%無いとは言えません。また、マガジン内部のことを考えても、134aガスにも腐食性はあるのでパッキン等に対して全く無害ともいえないのです。これらを総合すると一番良いマガジンの保管方法「4~5気圧に設定したエアタンクにつないで、誰も手の届かない所に置くこと」になります。これで今までの論争にも終止符が打てたのではないでしょうか。まぁ、もっとも自宅にある数十のマガジンそれぞれにつけるエアタンクパーツとそれらを保存するようなお金と場所があるくらいならば、マガジンのガスを抜いて駄目になったら交換するでしょう(笑)ちなみに上記のガス漏対策は、ガスを入れとく派にも抜いとく派にも有用な対策なので、いざと言うときには実践してみて欲しいと思っております。

それでは皆様、良いトイガンライフを。  


Posted by 影山 回  at 23:49Comments(8)REP/ガス漏れ

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